昔の私は、不安や恐れを抱えて生きていました。
人の目を気にして、正しさや評価に縛られて、
本当の意味で自由ではなかったと思います。
でも今は、限りなく自由で、そして安心できてる。
誰かの基準ではなく、自分の感じたことを信じられるようになったから。
そのきっかけは、写真や絵画との出会い、
そして、人との出会いの中でたくさんの気づきをもらったから。
時間が流れ、距離を超え、ようやく辿り着いた。
ここは、いちばん遠い場所が「今」。
あの頃の私がどれだけ願っても届かなかった場所。

渡部さとる先生の「ルデコへの道」が終了しました。
終了展にはたくさんの方々にいらしていただいて、
私たちの作品を見ていただけたことを心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
私は作品の説明をするときに、
なぜ、自己表現にこれほど固執しているのかを説明させていただきました。
今から20年ほど前の私は、
自らのブラックホールに足をすくわれ真っ暗闇の中にいました。
今、思うと、
自分自身の人生を歩み出すきっかけでした。
その後、何年かして後を振り返ったときに私は思いました。
「ずいぶん遠くまで来た、来れた…」
その時の今からはじまった旅からさらに、こんな遠くまで来たんだ、そう思えた1年間でした。
渡部さとる先生、同期の皆さん、本当にありがとうございました。
Photo by Sachiko
ルデコへの道、終了展より

